高知県における木質バイオマス小規模熱利用の現状と普及拡大可能性

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タイトル別名
  • Current status and potential of woody biomass for small-scale heat utilization in Kochi prefecture

抄録

<p>小規模木質バイオマス熱利用の潜在需要の指標として、高知県内で大気汚染防止法に基づく「ばい煙発生施設」の届出施設を調査した。高知市内は高知市、それ以外は高知県が管轄しているため、高知市と高知県に届出施設に関する情報開示を依頼し施設一覧の情報を得た。施設数は高知市520、高知県428、計948で、このうち木質燃料に転換する可能性が高い(メリットが大きい)条件を、1. 燃料種がA重油・灯油、2. 設備導入時期15年以上、3. 燃料使用量10万L/年以上、4.設備の種類がボイラ・乾燥炉、5. 日稼働時間18時間以上、6. 年間稼働時間300日以上、とし積集合をとると、該当施設数は順に697、404、148、145、33、29となった。業種では製紙や食品等の工業と医療・介護等が目立ち、サイロ設置や木質燃料の調達を考えると、高知市以外の施設で普及可能性が高いと考えられた。本研究の一部は、日本木質バイオマスエネルギー協会による林野庁補助事業「木質バイオマス熱利用導入及び利用向上可能性調査」の高知県に関する委託調査結果を用いた。また、科学研究費(基盤B一般:21H03672,22H03800)の支援を受けた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390859215928495360
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_194
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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