固定試験地におけるスギの成長量と微地形との関係

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タイトル別名
  • Relationship between growth of <i>Cryptomeria japonica</i> and microtopography in permanent experimental site

抄録

<p>本研究では、スギの成長と微地形の関係を明らかにすると共に、その関係性の解析に適したメッシュサイズを明らかにすることを目的とした。研究対象地は京都府立大学大野演習林内の3つの固定試験地で各々70,69,43年生のスギ林であり、各々56,52,34年間モニタリングが実施されている。はじめに、航空レーザーデータから得られたDEMをもとにGISを用いて、傾斜角、凹凸区分、堆積様式、斜面上下の4つの地形因子レイヤーを1.0m、2.5m、5.0m、10mの4種のメッシュサイズで作成した。そして試験地の立木位置図と重ね、モニタリングによって得られている各立木の樹高データと立地環境情報をリンクさせた。その上で立地環境ごとに平均樹高を算出し、クラスター分析により、成長特性の似たグループに分類し、各グループの樹高成長曲線を求めた。立地環境の組み合わせ別の樹高のバラツキと成長曲線との関係から、成長を把握するのに5.0mメッシュに基づく立地環境が適当であると判断された。このことから、5.0mメッシュによる立地環境因子と樹高の関係を数量化I類により把握したところ、凹凸区分、斜面上下の順にスギの成長に寄与していることが分かった。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390859215928535680
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_281
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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