空中写真を用いた長期時系列点群データによる足尾山地復旧過程モニタリング

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タイトル別名
  • Monitoring the restoration process of Ashio using long-term time-series point cloud data from aerial photographs.

抄録

<p>栃木県西部に位置する足尾地域(栃木県日光市)は明治期の足尾銅山発展の代償として、抗木・燃料のための木材の過剰伐採、大規模な山火事、精錬にともなう煙害により荒廃し我が国最初の公害とされる足尾鉱毒事件の原因となった。復旧事業開始以降、120年以上経過した現在もなお治山・砂防事業が継続されている。一方、地形が急峻な山岳地で広域かつ復旧が長期におよび、空間・時間スケール的に現地調査によるモニタリングが困難である。本研究では足尾荒廃山地を対象に1940年代以降の14時期、457枚の空中写真データを使用しSfM/MVS処理によりポイントクラウドデータ、オルソモザイクデータを生成し土地被覆、林冠高、蓄積について動態を把握した。そのモニタリング結果と既存のLANDSAT時系列データによるモニタリング結果、復旧事業の施工記録を照合しその推移を確認することができた。激害地においては仁田元川,ネバ沢および出川流域において植生の回復が認められた。復旧事業の開始時期が早くLANDSAT時系列データによるモニタリングでは変化が抽出されなかった久蔵川流域,中倉山東斜面においても植生高の変化を確認することができた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390859215928564736
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_275
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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