冷温帯天然林における伐根サイズに応じた針葉樹実生更新状況の変化

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タイトル別名
  • Change of regeneration status on nurse stump associated with the stump size at cool temperate forest

抄録

<p> 生物学的遺産を象徴する倒木更新は,特に針葉樹更新において重要な役割を果たしている。この更新ニッチとしてのポテンシャルは自然発生する倒木に限らず、択伐に由来する伐根も同様に有していると考えられるが、副次的に発生する林地残材が更新に果たす役割に関して、定量的に評価した知見は限られている。本研究では,阿寒湖周辺の択伐履歴のある針広混交林を対象として,更新場所となる切り株と倒木のサイズ,およびそこに更新する針葉樹実生のサイズと分布密度を調査した.約3ha を踏査した結果,観察された更新実生 209 本のうち 55.5%は切株上で観察され,更新ニッチとしての林地残材の役割が大きいことが示唆された.直径階ごとの切り株上の実生密度は,直径階が小さくなるほど実生密度が指数関数的に増加する傾向が見られた.大径株に比して小径株は表面積割合が高いため,腐朽が早く実生密度が高くなったことが示唆された.</p>

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  • CRID
    1390859215928572928
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_337
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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