カラマツ植栽木の初期サイズが下刈り回数に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effect of initial planting size of Japanese larch on the number of weeding

抄録

<p>下刈りは再造林コストの約半分を占め,夏季の短期間に集中的に労働力を投下することが必要であることから,作業量の削減が求められている。本研究では,競合植生との競争を早期に抜け出すことによる下刈り回数削減を目的として,大苗等の植栽試験を行った。長野県内の皆伐地2カ所(佐久市,南牧村)において,裸中苗・大苗,コンテナ中苗・大苗の4種類のカラマツ苗木を各試験地に各種約300本ずつ植栽し,初期の苗木サイズや形状比が樹高成長に及ぼす影響を評価した。初期平均樹高は裸大苗>コンテナ大苗>裸中苗>コンテナ中苗の順で有意差が認められたが,1成長期後にはコンテナ大苗と裸中苗の有意差はなくなった。裸大苗は裸中苗より樹高成長量が有意に小さかったものの,3成長期後まで樹高の優位性を維持していた。植栽時のコンテナ苗の平均形状比は大苗,中苗とも100以上で,1~2成長期目は樹高より根元径の成長が促進される傾向が認められた。2成長期後には4者の形状比は80~90程度に収束し,3成長期目の樹高成長量に有意差はほぼなくなった。下刈りの要否を夏季競合状態から判断した結果,競合植生が小さい南牧ではコンテナ中苗以外は3成長期とも下刈り不要であった。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390859215928586624
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_341
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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