ウルシコンテナ苗当年成長におよぼす施肥量の影響

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タイトル別名
  • Effects of fertilization level on 1st-year glowth of containerized laquer tree(<i>Toxicodendron vernicifluum</i>) seedlings.

抄録

<p>近年の国産ウルシをとりまく状況の中で,持続的なウルシ原木資源確保が問題となっている。苗木生産にあたっては,科学的見地に基づいた育苗技術の確立が必要だが,その知見は意外なほど少ないのが現状である。本研究では,施肥量の違いが当年生実生苗の個体成長におよぼす影響を検討した。育苗は,空中ポットレストレー(9cm15穴,阪中緑化資材)を使用したコンテナ育苗でおこなった。培土(トップココピートオールド:鹿沼土= 4:1)に,被覆肥料(ハイコントロール085-180,ジェイカムアグリ)を5g/L,10g/L,15g/L,20g/L混ぜ込み,ガラス温室で4月に播種し育成した(各区45個体)。生育終了時の11月に全個体の地際径と苗高を測定した後,各区15個体ずつ掘り取り,地上部と地下部(太根(径5mm以上),中根(2-5mm),細根(2mm以下))に分け,それぞれ乾燥重量と窒素含有率を測定した。今回の結果では,施肥量の違いは,苗高,根元径,地上部・地下部の重量といった各個体の形状・成長量よりも,窒素含有率に大きく表れていた。この事は例えば播種当年に高施肥した場合,当年よりもむしろ翌年以降の成長に影響があらわれる可能性を示唆していると考えられた。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390859215928601216
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_324
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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