シラカンバ二次林における伐採後の萌芽更新に関わる立地・個体の特性

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タイトル別名
  • Location and individual characteristics related to stump sprouting after logging in a birch secondary forest

抄録

<p>近年、広葉樹材の需要が高まる中で、シラカンバについても一般材や合板材を含む利用が増加しており、その高い成長率を活かした施業が期待されている。シラカンバを含むカンバ類の更新は、重機によるかき起こし(地かき)作業で促進できる。一方で、他の樹種と比較して萌芽性は必ずしも高くはないものの、とくに小径材の利用が進むのであれば、萌芽更新はさらに低コストな施業となりうる。本研究では、伐採後初期のシラカンバの萌芽枝の発生に関係する立地および個体の特性を評価した。北海道大学雨龍研究林の、火入れ後に成立した約70年生のシラカンバ二次林を対象とした。2020年12月-21年3月に面積約2haの区域を皆伐し、その後2生育期目にあたる2022年8月、約200本の切株について計測した。高さ1mを超える萌芽枝は約70%の切株から発生しており、その平均本数は5.8本(sd6.1)、平均最大高は243cm(sd48)であった。一般に萌芽性は親木の樹齢とともに衰えるとされるが、ここでは林冠層に達するDBH30cmを超える個体でも萌芽枝数・最大高が高く、既存の報告と異なるパターンが見られた。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390859215928611200
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_336
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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