省力下刈が実施された8年生造林地の植栽木の状況

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タイトル別名
  • Status of planted trees in 8th grade afforestation area where labor-saving mowing was implemented.

抄録

<p>山梨県ではヒノキは植栽後6年間、カラマツは4年間下刈を実施するが、これを削減できないか検討するため以下の試験を実施した。植栽地に従来の半分の期間のみ下刈をする区、従来の半分よりさらに1年短い期間のみ下刈をする区、植栽列の全面のみを下刈する筋刈区、一度も下刈をしない無下刈区、従来の期間下刈された箇所を対照区として試験区を設定し、植栽8年後に植栽木の生存、樹高および山川ら(2016)の基準を参考に競合植生との競合状態を調査した。なお本報告の一部(植栽5年後の結果)は第131回日本森林学会大会で報告した。</p><p>両樹種とも無下刈でも8割近い生存率があり、平均樹高はヒノキで2.97m、カラマツで5.28mになっていた。しかし、競合状態はヒノキで8割以上、カラマツで3割以上の個体が競合植生よりも低いか同じ高さであった。両樹種とも下刈回数を減らすほど生存率、樹高が低下し、競合植生に被圧される傾向は一致していたが、従来の半分の期間より1年短い期間の下刈でも8割近くは競合植生よりも大きくなっていた。したがって、植栽木の大部分が競合植生よりも高くなるためには、従来の半分の期間の下刈で十分である可能性が示唆された。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390859215928612608
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_342
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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