グイマツ種子の成熟時期の地域間変異

DOI
  • 生方 正俊
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター北海道育種場
  • 花岡 創
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター北海道育種場
  • 福田 陽子
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター北海道育種場
  • 中田 了五
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター北海道育種場
  • 上田 雄介
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター北海道育種場
  • 西岡 直樹
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター北海道育種場
  • 加藤 一隆
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター北海道育種場

書誌事項

タイトル別名
  • Regional variation in seed maturation timing of <i>Larix gmelinii</i> var. <i>japonica</i>

抄録

<p>成長性、耐鼠性等が優れているグイマツ雑種F1種苗の安定供給に向け、北海道内の様々な地域に採種園が造成されてきている。林業用の種子を効率的に採取するためには、種子の成熟時期や散布時期を見極め、最適な時期に行う必要があるが、この最適な時期は植栽地の環境条件によって異なることが予想される。グイマツ種子の成熟時期や散布時期の植栽地間差を明らかにするため、北海道内の環境の異なる6カ所に植栽されている同一クローンを対象に、2022年の7月下旬から9月上旬まで、およそ7日間隔で連続的に球果を採取し、球果乾燥・種子精選の後、発芽試験を行った。1球果当たりの平均種子数は、種子散布に伴って時期を追うごとに減少したが、9月上旬まで全く減少しない植栽地から、2割程度にまで減少した植栽地まであり、減少の程度は植栽地によって大きく異なることがわかった。種子の減少率と植栽地の有効積算気温との間に高い相関関係があり、当年の春から夏にかけての日平均気温の高い植栽地ほど種子の減少率が高い傾向がみられた。グイマツ種子の成熟時期や散布時期の植栽地間差や、それらと環境条件とのより詳細な関係について、発芽試験の結果も合わせて報告する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390859215928634624
  • DOI
    10.11519/jfsc.134.0_393
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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