ナチス時代の体制派美術の問題(3) : 雑誌『万人の美術Kunst für Alle』と風景画を資料にして

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  • ナチス ジダイ ノ タイセイハ ビジュツ ノ モンダイ(3)ザッシ 『 マンニン ノ ビジュツ Kunst fur Alle 』 ト フウケイガ オ シリョウ ニ シテ

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抄録

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本論では、ナチスが奨励した体制派美術の特徴を把握する考察を前稿に引き続き行った。具体的に、当時の重要な雑誌であった『万人の美術Kunst für Alle』に掲載された11年間の風景画の図版を俯瞰した。その結果、風景画ではドイツの郷土を意識した作品が多く、ナチス時代の愛国的価値観に順応する傾向が見られた。一方で、ナチスが退廃美術として排除したはずの近代美術も掲載され続け、美術専門誌では近代美術への根強い評価も確認された。

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