明治期『婦人衛生雑誌』に掲載された普通看護法と明治期女子教育の意義

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  • メイジキ フジン エイセイ ザッシ ニ ケイサイ サレタ フツウ カンゴホウ ト メイジキ ジョシ キョウイク ノ イギ

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抄録

本研究は,明治期刊行の『婦人衛生雑誌』に掲載された『普通看護法』の内容を検証し,現代,看護技術教育で採用されているテキストの内容を比較したものである。『普通看護法』の内容は今日の看護技術教育の内容と類似の目的を有している。そして,環境を整えることの一般原則,すなわち,病室の明るさ,空気の流通,病室の領域,部屋の温度,騒音,ベッド,および適切な寝具の選択が人々の健康維持に重要であることは,両者共に同一の目的を有していた。しかし,一方は家庭を守ることが女性の役割であった時代であり,他方は,看護専門職を目指す看護学生に対する教育であったために内容・方法において若干の相違があった。

収録刊行物

  • 看護学統合研究

    看護学統合研究 12 (2), 1-18, 2011-03-31

    広島文化学園大学看護学部

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