網膜におけるドーパミンの神経修飾作用

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タイトル別名
  • Dopaminergic neuromodulation in the retina
  • モウマク ニ オケル ドーパミン ノ シンケイ シュウショク サヨウ

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抄録

神経修飾物質であるドーパミンは,網膜神経回路においてさまざまなニューロンを標的に修飾作用を及ぼす。これまで網膜におけるドーパミン作用について多くの研究がなされてきた。しかし,動物種,ニューロンの種類ごとに異なる結果が得られており,その作用やメカニズムについて未解明のものが多い。これまで背景光強度と関連したドーパミン作用が多く報告されており,ドーパミンが光順応において重要であるとされている。本総説では,ドーパミンが視細胞,水平細胞,双極細胞,アマクリン細胞,神経節細胞の生理的応答へ及ぼす影響,また各ドーパミン受容体サブタイプの制御による生理的応答と,光順応水準における生理的応答とを比較した研究を主に紹介する。そして,それぞれの研究で議論されているドーパミンの神経作用メカニズムに関する仮説やその機能的意義についての見解を紹介する。

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