九州南部の春播き栽培における子実生産に適した飼料用トウモロコシの品種

  • 室井 智陽
    農研機構九州沖縄農業研究センター都城研究拠点 現在:元農研機構
  • 村木 正則
    農研機構九州沖縄農業研究センター都城研究拠点 現在:農研機構九州沖縄農業研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Forage Corn Varieties Suitable for Grain Production in Spring Seeding in Southern Kyushu
  • キュウシュウ ナンブ ノ ハル マキ サイバイ ニ オケル コ ジッセイサン ニ テキシタ シリョウヨウ トウモロコシ ノ ヒンシュ

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抄録

<p>完熟期の子実収量性と減収要因となる倒伏や折損,病害の抵抗性に着目し,九州南部の春播き栽培における子実生産に適した飼料用トウモロコシ品種を検討した。試験は2018年と2019年に28品種を供試して,黄熟期は飼料作物系統適応性検定試験実施要領に準じて調査し,完熟期は根腐病に罹病した株,激しく倒伏した株および雌穂より下で折損した株の割合と子実乾物収量を調査した。年ごとに子実乾物収量について品種間でTukeyによる多重比較をした結果,両年で最も収量の多いグループに分類されたのは15品種で,特に多収であった8品種では2年間の平均子実乾物収量は900 kg/10 a以上であった。倒伏や折損,根腐病の抵抗性を考慮して4品種が有望と考えられた。また,これまでに蓄積された黄熟期の雌穂収量の知見は子実用の品種選定の参考にできると考えられた。</p>

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