低エネルギーX線によるタマネギおよびジャガイモ発芽防止のための効果的照射方法

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  • Effective Irradiation for Sprout Inhibition of Onion and Potato by Low Energy X-rays

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抄録

<p>160 kVのX線照射装置を用いて、低エネルギーX線によるタマネギとジャガイモの発芽防止に最適な照射条件を検討した。小タマネギは根元側から3.2 mmの深さで20 Gy、大タマネギは8.0 mmの深さで20 Gy照射することにより、効果的に発芽を抑制することができた。ジャガイモでは芽が全体に分布しているため、両面照射が必要であった。深さ8.0 mmで50 Gy(5.4 mmで60 Gy)両面照射することにより、発芽を防止することができた。線源から350 mmの距離での処理能力は、大タマネギで80.9 kg/h、小タマネギで34.1 kg/h、ジャガイモで9.9 kg/hと求められた。両面照射の場合のジャガイモの線量均一度3.6(表面でのDmax/深さ8.0 mmでのDmin 50 Gy)は、低エネルギーX線をカットするアルミニウム1.0 mmフィルター(F1)を用いることにより、3.6から1.2へと著しく向上したが、処理能力は9.9 kg/hから7.4 kg/hへと減少した。</p>

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参考文献 (16)*注記

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