源為憲『太上法皇御受戒記』について

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  • ミナモト タメノリ タイジョウ ホウオウ オン ジュカイキ ニ ツイテ

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源為憲『太上法皇御受戒記』は、円融法皇の東大寺戒壇における具足戒受戒とその前後の行程に関する記述であり、為憲の著作としても一応認知はされていた。しかし、その文章や内容の記録的性格の強さゆえ、今まで『御受戒記』が考察対象になる事はなかった様に思われる。本稿では『御受戒記』の成立や内容の考察を通じて、この著作を日本漢文学史上における一作品として位置づける事を試みる。

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