結腸に多発小病変として認めたinflammatory fibroid polypの1例

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  • MULTIPLE SMALL INFLAMMATORY FIBROID POLYPS OF THE COLON: A CASE REPORT

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抄録

<p>68歳,男性.大腸がん検診で便潜血陽性のため,当院にて下部消化管内視鏡検査を施行した.内視鏡検査では,上行結腸に直径6mm程度の隆起と横行結腸に直径3mm程度の平坦で境界明瞭な病変を認めた.診断的治療目的にて,2病変に対して内視鏡的切除を施行した.病理学的検討では,切除した2病変とも,大腸粘膜固有層に好酸球,リンパ球の浸潤を伴う紡錘形細胞の増生を認めた.免疫染色にて紡錘形細胞はCD34陽性,c-kit,EMA,GLUT-1,S-100,α-SMAは陰性であった.以上より,炎症性線維状ポリープ(inflammatory fibroid polyp:IFP)と診断した.微小で,更に複数病変で発見されるIFPは稀であり,内視鏡的に切除し得た1例を経験したので報告する.</p>

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