意味の多様化現象の視覚的要因の説明モデル --メタファーとメトニミーの複合体の事例研究--

書誌事項

タイトル別名
  • An Explanatory Model for the Visual Factors in Semantic Diversification: A Case Study of a Metaphor-Metonymy Complex

この論文をさがす

説明

立体周縁部に関する意味の多様化現象は、Schuchardt(1921)などにおいて、専ら凹凸・内外という対立軸に限定されて論じられてきた。複数言語の実例を通して、当該の意味の多様化の類型を分析した結果、明示的なメトニミー的連関が観察された。しかし、メトニミーのみが当該類型の基盤であると断定されるべき理由はない。本稿では、ネッカーの立方体・グラスパターン・アフォーダンス理論という知覚的認識に関する理論枠組みを援用しつつ、当該類型の説明モデルを構築することを試みる。考察の結果、従来考えられてきたメトニミーだけでなく、意義間の重層性を基盤とするメタファー的要素をも含むという可能性が示された。

収録刊行物

  • 言語科学論集

    言語科学論集 28 71-85, 2022-12

    京都大学大学院人間・環境学研究科言語科学講座

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390859447991517056
  • NII書誌ID
    AA11467856
  • DOI
    10.14989/283345
  • HANDLE
    2433/283345
  • 本文言語コード
    en
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

問題の指摘

ページトップへ