がん化学療法患者のセルフケアにおける貧血アセスメントツールを活用した症状記録の有用性

書誌事項

タイトル別名
  • Usefulness of Symptom Recording Using The Anemia Assessment Tool in The Self-care of Cancer Patients undergoing Chemotherapy
  • ガン カガク リョウホウ カンジャ ノ セルフケア ニ オケル ヒンケツ アセスメントツール オ カツヨウ シタ ショウジョウ キロク ノ ユウヨウセイ

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説明

研究目的は、開発した10項目からなる貧血アセスメントツールを活用した症状記録が、がん化学療法患者のセルフケアに有用であるかを明らかにすることである。外来又は短期入院で化学療法をうける患者61名が、ツールに基づき作成した記録用紙を使って毎日症状を記録し、それを外来受診時に持参し看護師からセルフケア指導をうけた。約4週間後に行った面接のデータを質的に分析した結果、以下の知見が得られた。対象者の65.6%が記録することによって症状に早く気づいたり生活に注意したりした。記録することにより生じた変化は、症状が貧血によるものであると気づけた、等10項目にまとめられた。対象者の68.9%が記録は症状を医療者等に伝えるのに有用と回答した。有用さの理由は7つにまとめられた。対象者の63.9%は記録することの負担感は少ないと回答した。以上より、がん化学療法患者のセルフケアにおいて開発した貧血アセスメントツールを活用した症状記録の有用性は高いと考えられた。

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