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- タイトル別名
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- A Case of ALK-rearranged Lung Cancer with a Durable Response to Atezolizumab Plus Bevacizumab/Carboplatin/Paclitaxel Combination Therapy After Initial Resistance to Alectinib
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抄録
<p>背景.未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)融合遺伝子陽性肺癌においてALKチロシンキナーゼ阻害薬はプラチナ製剤併用療法に対して無増悪生存期間の有意な延長が報告されているが,免疫チェックポイント阻害薬の効果は限定的とされる.アレクチニブに初期耐性を示し,アテゾリズマブ,ベバシズマブ,カルボプラチン,パクリタキセル併用療法で長期奏効が得られた症例を経験したため報告する.症例.74歳女性,咳嗽を主訴に当院紹介受診.肺腺癌cT4N3M1a stage IVA(PLE),ALK融合遺伝子陽性の診断となり,アレクチニブの内服を開始.約2ヶ月後に癌性心膜炎,癌性胸膜炎の増悪を認めたが,心嚢ドレナージ,胸膜癒着術を施行し,アレクチニブ内服を継続した.しかし約1ヶ月後に心嚢水,胸水の増加を認め,アレクチニブは無効と判断し,アテゾリズマブ,ベバシズマブ,カルボプラチン,パクリタキセル併用療法に変更した.変更後は長期奏効を得られている.結論.1次治療のALKチロシンキナーゼ阻害薬耐性例では他の阻害薬使用を検討することが多いが,初期耐性の場合には,複合免疫療法が有効な可能性がある.</p>
収録刊行物
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- 肺癌
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肺癌 63 (3), 195-199, 2023-06-20
特定非営利活動法人 日本肺癌学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390859547229988352
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- ISSN
- 13489992
- 03869628
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可