先住民族の伝統的な知的成果の保護

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書誌事項

タイトル別名
  • Protection traditional intellectual creations of indigenous
  • Based on the protection model of the traditional intellectual creations of indigenous in Taiwan
  • 台湾の原住民族伝統智慧の保護形態を題材に

抄録

本稿は、台湾原住民族の伝統的な知的創造の保護の枠組みを素材として、関連制度設計の在り方について検討したものである。一般的な知的創造は、多くの国や地域において知的財産法で保護されているが、知的財産法の法目的は、その多くが「産業の発達」や「文化の発展」又は「市場秩序の維持」にある。一方、先住民族の伝統的な知的創造は、一定の範囲において特定の部族により数百年の長い年月をかけて形成されたもので、先住民族の文化やアイデンティティ(自己同一性)そのものである。先住民族のこのような知的創造は、単一の価値を基準としては図り切れないはずであり、これを客体とする制度設計はその特性を踏まえたものでないと適切な保護が実現できない。台湾では、原住民族の伝統的な知的創造の特性を踏まえて特別(sui generis)立法を行い、専門機関を設けて運用しているが、本稿では当該特別立法を念頭に、事例研究も踏まえて諸課題を取りまとめた。

収録刊行物

  • 場の科学

    場の科学 3 (1), 26-41, 2023-05-31

    協創&競争サステナビリティ学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390859558295744384
  • DOI
    10.50991/jasccorg.3.1_26
  • ISSN
    24343766
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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