コスト制約がある栽培管理におけるベイズ学習

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タイトル別名
  • Bayesian Learning for Cost Constrained Cultivation Management

抄録

農業における利益の最大化については, 従来から数多くの研究が行われている. 栽培管理に関する従来研究では, 確率が未知という条件のもとで期待利益が最大化されている. 農業では収穫期まで収入がないため, 現実には, 栽培管理に使用できる予算額に限界がある. しかし, 従来研究ではコストに関する制約は考慮されていない. そこで, 本研究ではコスト制約を伴う新しい栽培管理方法を提案する. コスト制約を伴う栽培管理を, 確率が未知のマルコフ決定過程でモデル化する. 提案方法では, 動的計画法を用いてベイズ基準のもとで期待利益を最大化する. 提案方法の有効性をいくつかの数値計算例で確認する. 数値計算例では, コスト制約の額に応じた期待利益が確認された. 提案方法は栽培履歴データのない地域や, 地球温暖化の影響を受けた地域に有効と考える. 本研究は基礎研究であり, 今後の課題として本研究の拡張研究が必要である.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390859558295812480
  • DOI
    10.24466/jbfsa.25.1_21
  • ISSN
    24242578
    13451537
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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