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- 梶川 嘉延
- 関西大学システム理工学部電気電子情報工学科
書誌事項
- タイトル別名
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- Recent Advances on Active Noise Control
説明
<p>本稿では不快な騒音を音で制御・低減するアクティブノイズコントロール(ANC)について,これまでの技術の変遷を展望するとともに最近の動向について解説する.ANCはスピーカ(二次音源)からの制御音により騒音源(一次音源)からの騒音を制御・低減する技術であり,近年ではノイズキャンセリングヘッドホンなどを通じて一般にもその技術が広く知られるようになった.しかしながら,オフィスやイベント会場などの公共空間や車内や住宅内などの交通・住環境において,三次元的に騒音を制御することは未だ広くは実用化されていない.このような音空間において三次元的に騒音制御を実現するためには乗り越えるべき課題が多々残されている.本稿では,まずANCシステムを実装する上で重要となる消音領域(ZoQ)を任意の位置に移動させるバーチャルセンシングについて,代表的な3手法を紹介するとともに,それらの性能比較を示す.また,フィードフォワードANCシステムにおいて重要となる因果性制約について説明し,その1解決策であるオーバーサンプリングを利用したANCシステムについて述べる.そして,近年様々な分野において利用されている機械学習のANCシステムへの適用方法について紹介する.</p>
収録刊行物
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- IEICE FUNDAMENTALS REVIEW
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IEICE FUNDAMENTALS REVIEW 17 (1), 36-43, 2023-07-01
一般社団法人 電子情報通信学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390859616450411264
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- ISSN
- 18820875
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可