位置情報の常時共有と配慮の高度化 : Zenly ユーザーの大学生を事例に
-
- 荒井 悠介
- 明星大学
書誌事項
- タイトル別名
-
- Read the Room by Location Information : Case Studies of College Students Using Zenly
- イチ ジョウホウ ノ ジョウジ キョウユウ ト ハイリョ ノ コウドカ : Zenly ユーザー ノ ダイガクセイ オ ジレイ ニ
この論文をさがす
説明
本稿では、位置情報アプリケーションZenly を使用する大学生を対象に、位置情報を常時友人と共有する若者たちが、どのようなコミュニケーションを行い、行動の特性を持っているのかを明らかにするものである。 調査の結果、位置情報を常に友人と共有することは、円滑かつ合理的なコミュニケーションをもたらしていることが明らかになった。ただし、位置情報の共有は、コミュニケーションの基盤を、選択的に情報を提示することが困難な中で、常に相互の位置や行動を把握し合っているという状況へと導く。 その状況の中、従来以上に高度な配慮をおこないながら、友人たちから求められる規範を共有していることを、常に相互に示し続けることが求められていることが明らかになった。また、仲間内のごく少数の者が持つ強い規範に配慮せざるを得なくなり、少数の者が持つ強い規範に基づいた行動が促されることも示唆された。
収録刊行物
-
- 一橋研究
-
一橋研究 48 (1), 23-32, 2023-04-30
一橋研究編集委員会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390859616464365696
-
- NII書誌ID
- AN0020798X
-
- DOI
- 10.15057/79913
-
- HANDLE
- 10086/79913
-
- NDL書誌ID
- 032968597
-
- ISSN
- 0286861X
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- departmental bulletin paper
-
- データソース種別
-
- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可