絶縁性ワイプ布に吸着した市販飲料内容物の全電子収量軟X線吸収測定
-
- 村松 康司
- 兵庫県立大学大学院工学研究科
-
- 丸山 瑠菜
- 兵庫県立大学大学院工学研究科
-
- Eric M. GULLIKSON
- Center for X-Ray Optics, Lawrence Berkeley National Laboratory
書誌事項
- タイトル別名
-
- Soft X-Ray Absorption Measurements of Commercially-Available Drinks Adsorbed on Insulating Wipers Using a Total Electron Yield Method
抄録
<p>絶縁性のワイプ布に滴下した市販飲料の内容物の非破壊検出を目指し,この全電子収量軟X線吸収測定を試みた.測定はBL-6.3.2/ALSとBL10/NewSUBARUで実施した.内容物が希薄な飲料や,ワイプ布のセルロースと類似する炭水化物が主成分の飲料については,C K端,O K端ともにワイプ布とのXANESの差異がわずかで,検出は容易ではなかった.一方,たんぱく質や脂質が含まれる飲料については,ワイプ布とのXANESの差異が顕著にみられた.これより,ワイプ布に吸着した飲料の内容物,特に,たんぱく質や脂質の非破壊検出に全電子収量軟X線吸収分光法が有効であることがわかった.</p>
収録刊行物
-
- X線分析の進歩
-
X線分析の進歩 51 (0), 179-190, 2020-03-31
公益社団法人 日本分析化学会 X線分析研究懇談会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390859616465016704
-
- ISSN
- 27583651
- 09117806
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可