介護保険サービス提供事業所に所属する社会福祉士の労働者性に関する研究――社会福祉士の労働実態調査分析――

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書誌事項

タイトル別名
  • A Study on the Labor Characteristics of Social Workers in Long-Term Care Insurance Service Provider Offices: A Survey and Analysis of the Labor Status of Social Workers

抄録

<p>本稿では介護保険サービスを提供する事業所等の社会福祉士の労働実態を分析した.具体的には社会福祉士を資本主義社会のもとでの社会福祉労働者と位置付け,介護保険サービスを提供する施設,事業所に所属する社会福祉士に対してアンケート調査を実施した.さらに仕事への認識に関する因子分析を行った結果,因子1「職務で感じられる社会的有用性」,因子2「職務の自己統制権」,因子3「仕事における権限」が抽出された.3因子について,因子得点の平均を社会福祉士の職種,所属で比較したところ,因子1と因子2においては居宅介護支援事業所でケアマネジャーの職務を担う社会福祉士が最低点を示し,因子3については地域包括支援センターに所属する相談員の社会福祉士が最低点であった.よって市場化が拡大した資本主義社会で,利潤増殖を最優先にした働き方を推し進める「労働者性」が社会福祉士にも影響されることが見いだされた.</p>

収録刊行物

  • 社会福祉学

    社会福祉学 64 (1), 75-87, 2023-05-31

    一般社団法人 日本社会福祉学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390859624729421056
  • DOI
    10.24469/jssw.64.1_75
  • ISSN
    24242608
    09110232
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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