インスリン抵抗性と生活習慣病の相関関係

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タイトル別名
  • Correlation of Insulin Resistance and Lifestyle-related Diseases
  • インスリン テイコウセイ ト セイカツ シュウカンビョウ ノ ソウカン カンケイ

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抄録

<p>目的:インスリン抵抗性の簡易指標である空腹時血中インスリン測定値(fasting immunoreactive insulin: F-IRI)と健診検査結果(生活習慣病関連)の相関関係を検討した.</p><p>方法:2016年度から2019年度の健診者延べ25,530人のうちF-IRI測定がある延べ8,504人,実人数2,716人を対象とした.</p><p>結果:body mass index,体脂肪率,腹囲,拡張期血圧,空腹時血糖,homeostasis model assessment of insulin resistance(HOMA-R),non-HDL-cholesterol,HDL-cholesterol,Triglyceride,AST,ALTは,F-IRIとの相関関係を認めた.対象者を正常群,軽度異常群,中程度異常群,医療相当群と分類する目的で各関連検査項目のなかから相関係数が高い検査を選びクラスター分析をした.男女とも正常群から中程度異常群へと段階的に,F-IRIは上昇した.腹囲は中程度異常群で男性94.8±6.3cm,女性92.3±8.3cmとなった.</p><p>結論:F-IRIは健診検査値(生活習慣病関連)と相関関係を認めた.中程度異常群が特定保健指導介入すべき群と考えると,現在の腹囲基準とは相違を認めた.</p>

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