異なる副資材の混合が乳牛ふん堆肥化の温度,酸素消費速度,アンモニアガス濃度および堆肥成分に及ぼす影響
書誌事項
- タイトル別名
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- Effects of Various Bulking Agents on Temperature, Oxygen Uptake Rate, Ammonium Gas Concentration and Compost Quality in Dairy Manure Composting
- コトナル フクシザイ ノ コンゴウ ガ ニュウギュウフンタイヒカ ノ オンド サンソ ショウヒ ソクド アンモニアガス ノウド オヨビ タイヒ セイブン ニ オヨボス エイキョウ
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抄録
異なる種類の副資材による乳牛ふん堆肥化の反応特性を調査するために,石膏ボード紙,鉛筆くず,スギの炭化物,ゼオライトを使用して堆肥化過程の材料温度,酸素消費速度,アンモニアガス濃度および堆肥化終了時に堆肥成分を検討した。各々の副資材を用いて堆肥化した結果,全ての試験区で24 時間以内に60℃以上の温度にまで上昇し,順調な堆肥化反応を示した。堆肥化過程の酸素消費速度は,ゼオライト試験区でどの試験区よりも最も高くなった。この高い酸素消費速度は,微生物による酸素消費に加えてゼオライトが有しているガス吸着作用が原因であると推測された。アンモニアガス濃度は石膏ボード紙試験区において乳牛ふんのみ試験区(対照区)の約3.6 倍も高い濃度であった。アンモニアガスの吸着効果が期待されたゼオライト試験区では,実験開始から3 日目まではその効果が見られたものの長期間の持続性は確認されなかった。14 日間の1 次発酵終了後の堆肥成分は副資材の種類により大きく影響され,とくに石膏ボード試験区は高い硫黄含有率を示した。堆肥化への副資材の適用は,副資材自体の特性を把握した上で通気量などの堆肥化条件の設定を行う必要がある。また製造された堆肥を土壌へ施用する場合は,その化学成分を把握し適切な施用量に注意する必要がある。
収録刊行物
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- 農業施設
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農業施設 41 (3), 111-117, 2010
農業施設学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390859635835427968
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- NII論文ID
- 220000158511
- 10027756031
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- NII書誌ID
- AN00201054
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- ISSN
- 21860122
- 03888517
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- NDL書誌ID
- 10953044
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可