放牧牛の排糞による植物の種子散布 : 単子葉草本3種の種子発芽能および放牧牛による種子摂取の経時変化

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タイトル別名
  • ホウボクギュウ ノ ハイフン ニ ヨル ショクブツ ノ シュシ サンプ タンシヨウ ソウホン 3シュ ノ シュシ ハツガノウ オヨビ ホウボクギュウ ニ ヨル シュシ セッシュ ノ ケイジ ヘンカ
  • Seed dispersal by defecation of grazing cattle : Seasonal changes in seed germinability of three monocotyledons and ingestion of seeds by cattle

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抄録

放牧家畜の排糞による植物の種子散布現象を解明する一環として,植物の種子形成および成熟の季節変化と放牧牛による種子摂取時期との関係を調べた。ハルガヤ,ミノボロスゲおよびケンタッキーブルーグラスについて,春-初夏の放牧期間中に,種子発芽能と放牧牛による種子摂取の経時的変化を調べ,放牧牛による種子摂取量を算出した。ハルガヤの穂は主に5月に採食されたが,種子の発芽は6月以降に認められた。ミノボロスゲでは発芽率が高まる6月に多くの穂が採食され,推定種子摂取量は最大350粒/m^2/頭/日となった。ケンタッキーブルーグラスでは主に穂の成熟前の5月下旬-6月下旬に採食がみられた。以上より,放牧牛による種子摂取時期が糞を介した植物の種子散布に寄与していることが示された。

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