脊髄相反性抑制に着目した力みのメカニズムの解明

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タイトル別名
  • Elucidation of Strain Mechanism Focusing on Spinal Reciprocal Inhibition
  • セキズイソウ ハン セイ ヨクセイ ニ チャクモク シタ リキミ ノ メカニズム ノ カイメイ

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抄録

<p>本研究の目的は,ヒラメ筋 (Sol) と前脛骨筋 (TA) のco-contraction中の筋活動量の割合変化を調べ,脊髄相反性抑制 (RI) のメカニズムの一端を明らかにすることとした.対象は健常成人20名とした.RIの計測は,条件−試験刺激間隔 (CTI) を-2ms, 2ms (Ia相反抑制),20ms (D1抑制) と条件刺激をしない試験刺激のみ (single) を加えた4条件を刺激条件とした.また,刺激回数は刺激条件をランダムに合計60回 (4条件×15回) 刺激した.Co-contraction課題 (Sol vs TA) は,Task A (0%MVC vs 0%MVC), Task B (5%MVC vs 5%MVC), Task C (15%MVC vs 15%MVC), Task D (5%MVC vs 15%MVC), Task E (15%MVC vs 5%MVC) の5課題とした.</p><p>CTIが2msでは,Task A, B, C, Dでsingleと比較してH反射振幅値が有意に減少した.co-contraction課題間の比較は,Task A, B, C, DがTask EよりH反射振幅値が有意に減少した.CTIが20msでは,Task A, B, C, D, Eでsingleと比較してH反射振幅値が有意に減少した.Co-contraction課題間の比較は,Task A, BがTask EよりH反射振幅値が有意に減少した.</p><p>15%MVC以下でのco-contractionにおいて,Ia相反抑制とD1抑制はヒラメ筋と前脛骨筋の筋活動比 (Sol / TA ratio) に依存して変調する可能性が示唆された.</p>

収録刊行物

  • デサントスポーツ科学

    デサントスポーツ科学 41 (0), 175-184, 2020-09-07

    公益財団法人 石本記念デサントスポーツ科学振興財団

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