データのセキュリティに関する近時の法的動向

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Recent legal developments in data security

抄録

従来、データは法的に所有権の対象とならないこともあって、必ずしもデータ自体のセキュリティは法的な規制または保護の対象とはなっていないことが多かった。しかし近年、各国において個人情報やプライバシーに関する情報の保護が強化され、個人に関する情報やデータを保護するための法整備が急速に進み、越境規制やローカル化規制がアジアを中心とした国々で強まっている。特に中国は2021年にデータセキュリティ法を施行し、データの収集・保存・加工・使用・提供・取引・公開などの行為に強い規制を加えている。日本国内では、2022年に成立した経済安全保障推進法によりデータのセキュリティに関する規制強化が予想され、今後導入が予想されるセキュリティ・クリアランスは、データを取り扱うことができる者の適正を評価するものであり情報・データへのアクセス権の適切なコントロールの考え方を大きく変えることになる可能性があるので、これらがセキュリティのマネジメントに与える影響を注視する必要がある。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390859758187792256
  • DOI
    10.32230/jssmjournal.37.1_3
  • ISSN
    24345504
    13436619
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ