大学医学部と地域赤十字血液センターの連携による医学生への輸血医学教育と臨床研修医への献血業務研修を通じた献血健診医の育成

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タイトル別名
  • COLLABORATION BETWEEN A UNIVERSITY MEDICAL SCHOOL AND A REGIONAL JAPANESE RED CROSS BLOOD CENTER TO TRAIN MEDICAL STUDENTS IN BLOOD TRANSFUSION EDUCATION/PRACTICE AND CLINICAL RESIDENTS IN BLOOD DONATION OPERATIONS

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抄録

<p>血液事業は日本赤十字社が担当する国家的な重要医療インフラの一つであるが,一般的に医師の血液事業に対する認識は表面的理解にとどまることが多い.また,本事業においては,安全で良質な血液の確保に関わる献血健診医の役割は大きいが,血液センター専任医師と献血健診医師は質量ともに不足状態が続いている.我々が実施している「奈良方式」は,奈良県立医科大学医学科学生への卒前教育としての附属病院輸血部における“教育・実習(14時間)”と奈良県赤十字血液センターにおける“献血ドナー体験を含む実習(3時間)”,および同附属病院臨床研修医への卒後研修としての奈良センターでの1週間の“On-the-Job Trainingによる献血業務研修”で構成されている.健診医師数を中心にその成果について検討したところ,奈良方式履修医師の献血健診への貢献が明らかになった.血液センターにとっては業務上負担感のある医学生と研修医への実習と研修であるが,これらを積極的,継続的に実施する「奈良方式」は,医師の血液事業に対する認識を深めるとともに,血液事業に資する献血健診医の育成と確保に有効かつ効果的に機能するものと考える.</p>

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