外食事業者における食物アレルギー対応の実態

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タイトル別名
  • CURRENT STATUS OF FOOD ALLERGY MANAGEMENT IN FOOD SERVICE PROVIDERS
  • ガイショク ジギョウシャ ニ オケル ショクモツ アレルギー タイオウ ノ ジッタイ

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抄録

<p>【目的】外食事業者における食物アレルギー対策やその認識の実態を明らかにする.</p><p>【方法】2018年2月に外食事業者向けのアレルギー講習会を受講した参加者を対象に,食物アレルギー対策の実施の状況,誤食事故・ヒヤリハットの件数,食物アレルギー対応推進のために必要な事項などについてアンケート調査を行った.</p><p>【結果】アンケートの回収率は78%(257/331)であった.81%の事業者が「何らかのアレルギー対策をしている」と回答したが,特定原材料7品目の表示率は55%であった.食物アレルギー対応のマニュアル作成率は51%であった.ヒヤリハットや誤食事故は29%の事業者が経験し,このうち34%は医療機関の受診が必要であった.食物アレルギー対応推進のために必要な事項として49%の事業者が「業界内の標準づくり」をあげた.</p><p>【結論】事業者による必要十分な食物アレルギー対策が実施されていないことが明らかとなった.今後,事業者の食物アレルギーに関する理解の向上,適切なアレルギー対策の構築の必要性がある.</p>

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 72 (5), 463-470, 2023

    一般社団法人 日本アレルギー学会

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