霊長類とヒト社会の新たな関係づくりがもたらす未来

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タイトル別名
  • -霊長類をめぐる多様な保全活動の最前線-

抄録

<p>日時:2023年7月9日(日)13:30-16:30</p><p>場所:兵庫県民会館 9階 けんみんホール</p><p>国内には日本固有種であるニホンザルが生息しており、見ざる言わざる聞かざるといった諺に出てきたり、山王信仰として祀られるなど、日本人は、ニホンザルにある意味親しみを持って接してきた。野猿公園や動物園といった施設もそうした親しみを持つ契機を作ってきたと言える。しかしながら、近年は、人に危害を加えたり農作物を荒らす様子がメディアで拡散され「サルは怖い・憎い」といった印象の高まりが懸念され、実際に被害を受ける方々のニホンザルが存在することへの嫌悪も見受けられる。こうした軋轢は、日本だけでなく世界各地で発生しており、軋轢が続くとニホンザルを含めた霊長類と人々の接し方にも影響を与え、結果的に国内外の霊長類の存続及びそれらを対象とした研究も難しくなることも想定される。そうした状況のなかで、霊長類と地域コミュニティとの共存を目指した保全活動が各地で展開してきた。また、動物園は貴重な霊長類を保存し一般の方々の野生動物への理解を促す施設として見直されつつある。そこで、本公開シンポジウムでは、類人猿・ニホンザル・霊長類の保全をめぐる多様な人々との関わりを創出している事例を共有し、霊長類とヒト社会の新たな関係性構築がもつ可能性と課題について考える機会としたい。</p><p>プログラム</p><p>13:30〜13:35 開会挨拶 </p><p>13:35〜13:45 趣旨説明 山端直人(兵庫県立大学自然・環境学研究科)</p><p>13:50〜14:10 話題提供(1)田中ちぐさ(日本モンキーセンター)</p><p>14:15〜14:35 話題提供(2)山田一憲(大阪大学人間科学研究科)</p><p>14:40〜15:00 話題提供(3)鈴木克哉(NPO法人里地里山問題研究所)</p><p>15:05〜15:25 話題提供(4)山越言(京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科)</p><p>           (休憩)</p><p>15:35〜16:25 会場の参加者から寄せられた質問によるパネルディスカッションコーディネーター:山端直人</p><p>16:25〜16:30 閉会挨拶</p><p>主催:第39回日本霊長類学会大会実行委員会</p><p>後援:兵庫県・神戸市・丹波篠山市・兵庫県立大学・神戸大学人間発達環境学研究科・日本哺乳類学会</p><p>協力:神戸市立王子動物園</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390859846096116224
  • DOI
    10.14907/primate.39.0_13
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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