近代青年の<精神の成型装置>と志賀直哉文学

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  • キンダイ セイネン ノ セイシン ノ セイケイ ソウチ ト シガ ナオヤ ブンガク

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志賀直哉のテクストは、発表された当時から「感動的な書物」としてまつりあげられた。しかし、「志賀的テクスト性」を支えているのは、大正期になって、青年の「自己形成」を助ける補助道具として最も有効に〈利用〉された「人格修養書」が作り出す言説である。社会や国家と最も離れている「純粋な文学」、「日本的な文学」として扱われる志賀直哉文学の底辺にある思想的基礎を探ることによって、近代の〈装置〉としての志賀文学の意義を示している。

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