マントル細胞リンパ腫再発による腸重積に対し,腹腔鏡下回盲部切除術を施行した1例

書誌事項

タイトル別名
  • Laparoscopic Ileocecal Resection for Intussusception Caused by Recurrent Mantle Cell Lymphoma
  • マントル サイボウ リンパシュ サイハツ ニ ヨル チョウジュウ セキ ニ タイシ,フククウキョウ カカイ モウブ セツジョジュツ オ シコウ シタ 1レイ

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抄録

<p>マントル細胞リンパ腫(mantle cell lymphoma:以下,MCL)は予後不良で,完全寛解後も再発し,腸重積を引き起こすことがある。患者は83歳男性で,2年5ヵ月前にMCLと診断され,bendamustineとrituximabの併用化学療法による完全寛解後,経過観察されていた。今回,嘔吐を主訴に受診した。CTと下部消化管内視鏡検査で小腸と大腸に多数の粘膜下腫瘍と,終末回腸の腫瘍による回盲部の腸重積,多発リンパ節腫大を認めた。イレウス管で腸管を減圧後,有症候性の腸重積をきたしていたため腹腔鏡下回盲部切除術を施行した。病理組織学的検査でMCLの再発が確認された。術後の経過は順調で,術後17日目から化学療法を再導入し,完全寛解を得た。腹腔鏡下手術は,低侵襲で,化学療法の早期導入につながることから,リンパ腫による腸重積に対して有効である。</p>

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