Pembrolizumabの皮膚障害で腹壁穿孔・腸管脱出した傍ストーマヘルニアの1例

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タイトル別名
  • Spontaneous Rupture of a Parastomal Hernia and Small Bowel Evisceration due to Pembrolizumab Skin Damage—A Case Report—
  • Pembrolizumab ノ ヒフ ショウガイ デ フクヘキ センコウ ・ チョウカン ダッシュツ シタ ボウ ストーマヘルニア ノ 1レイ

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抄録

<p>症例は67歳,女性(148cm,64kg,BMI 29),肺腺癌(Stage IV)の診断で,化学療法が開始された.翌年にS状結腸穿孔,汎発性腹膜炎に対して,緊急Hartmann手術を施行した.術後,傍ストマヘルニアを認めたが,肺腺癌の進行度から経過観察としていた.肺腺癌に対してペムブロリズマブを投与されていたが,ストマ周囲にペムブロリズマブに伴うと考えられる類天疱瘡,皮膚潰瘍を認め,保存療法を行っていた.初回手術から3年後に潰瘍部の腹壁が自壊し,腸管が腹腔外に脱出したため,当科外来に救急搬送された.腹壁自壊部からの小腸脱出,それに伴う絞扼をきたしており,緊急手術とした.手術は壊死腸管を切除した後,吻合し,ヘルニア嚢を切除,腹壁を単純閉鎖した.術後は合併症なく経過した.今回,ペムブロリズマブ投与中,傍ストマヘルニアに皮膚潰瘍を生じ,腹壁破裂により小腸脱出をきたした極めて稀な症例を経験した.</p>

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