COVID-19流行下における地域在住高齢者へのフレイル予防プログラムの効果

書誌事項

タイトル別名
  • Effectiveness of Frailty Prevention Program in Community-Dwelling Older People During the COVID-19 Pandemic
  • COVID-19 リュウコウ カ ニ オケル チイキ ザイジュウ コウレイシャ エ ノ フレイル ヨボウ プログラム ノ コウカ

この論文をさがす

抄録

<p>COVID-19流行下における地域在住高齢者に対して,フレイル予防プログラムを実施し,その効果を明らかにすることを目的とした。調査は2022年5月から7月の間に,1回90分のプログラムを月に1回,合計3回実施した。65歳以上の地域在住高齢者34名のうち,全てのプログラムに参加した27名を分析対象とした。各回のプログラムにおいて自記式質問紙調査(基本属性,体重自己測定頻度,栄養状態,フレイル評価)と身体測定(身長,体重,BMI, 筋肉量,体脂肪率)を行った。プログラム1回目を介入前,3回目を介入後とし,介入前後の2時点における比較検討を行った。体重自己測定の頻度は,ほぼ毎日測定する者の割合が介入前より介入後の方が有意に高かった。栄養状態の有意な変化は介入前後でみられなかったが,BMIは,対象者全体と後期高齢者において介入前より介入後の方が有意に低下した。また,体脂肪率は,対象者全体と男女および後期高齢者において,介入後の方が有意に低下した。さらに,フレイルのおそれがある状態から健常への改善がみられた者がいた。したがって,本プログラムは,客観的な体重増減と健康状態との関連を意識づけることに繋がり,栄養状態の維持・改善やフレイル予防に寄与する可能性が示唆された。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ