書誌事項
- タイトル別名
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- Effect of Foliar Phosphite Spraying on Yield in Common Buckwheat
抄録
<p>国産ソバの生産安定と高品質化への貢献が期待されているソバ春まき栽培の一部産地より,低収問題への対応が望まれている.本研究では,大分県豊後高田市における生産者が主体的に技術導入を試行していた亜リン酸液肥とともに,土壌分析により不足や欠乏が懸念された微量要素について,葉面散布の効果を検討した.栽培試験は生産者のソバ栽培圃場で行い,2021年3月30日~4月2日に播種した.試験1では,亜リン酸液肥を播種17,25,39日後に葉面散布した結果,播種25日後と開花期にあたる播種39日後の葉面散布により,ソバ子実重はそれぞれ1%水準,0.1%水準で有意に増加し,増加量はそれぞれ9.3 g/m2と43.1 g/ m2であった.試験2では,亜リン酸液肥を播種47日後に,微量要素を播種17日後に葉面散布した結果,亜リン酸液肥は子実収量を38.2 g/m2増加させたが,微量要素による影響は認められなかった.試験3では,亜リン酸液肥を播種26,40,47日後の3回散布することにより,収量は18.7 g/m2から有意に増加し,94.7 g/m2となった.亜リン酸液肥に含まれるリン酸とカリについて,栽培前の土壌中の含有量は適正範囲であったが,硬い土層や地下水位がリン酸不足に影響した可能性を考察した.生産者が懸念していた亜リン酸液肥葉面散布による雑草増加は認められなかった.以上より,ソバ低収問題への亜リン酸液肥葉面散布の有用性を明らかにした.</p>
収録刊行物
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- 日本作物学会紀事
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日本作物学会紀事 92 (3), 245-251, 2023-07-05
日本作物学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390860078748798848
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- ISSN
- 13490990
- 00111848
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可