LBP(LTD based PBL)での対面とオンラインの授業形態間の比較

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Comparison Between Face-To-Face and Online Education Class Formats in LBP (LTD based PBL)

この論文をさがす

抄録

<p> 抄録 LTD based PBL(LBP)は協同学習の技法である話し合い学習法(LTD)を基盤とした問題基盤型学習テュートリアル(PBL)である.LBPの技法は日本歯科大学生命歯学部1年生を対象とした「話し合い基盤型問題解決演習(LBP)」という単科目で活用した.LBPの授業は,2020年度はすべてオンライン,2021年度はオンラインと対面の両方,2022年度はすべて対面の授業形態で実施した.本研究では,LBPにおけるオンラインと対面での小グループ活動に関する学生意識調査について比較解析した.その結果,全面または一部でオンラインを経験した2020・2021年度ともにZoomのブレイクアウトルームで十分に対話が可能という回答が60%程度であり,小グループ活動はオンラインでも実施可能であることを示した.一方,授業形態については対面を支持した学生が格段に高い割合を示し,発表・傾聴・発言・話し合いのいずれも,多くの学生にとってオンラインに比べて対面のほうが実施しやすいという結果を得た.対面では周囲の人の表情や態度がわかりやすくメンバーの把握が容易なため,話し合いのなかで安心と安全が担保されやすく,学生たちの高い支持率が得られたものと推察された.ただし,オンラインでもネット環境の改善を図ったうえで,ブレイクアウトルームを使用することで,ある程度のレベルまでのグループ活動が可能であるが,ビデオがオンの状態であることやホワイトボード機能アプリの使用などの工夫が必要であることも示された.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ