脊椎ロボット支援下のPPS刺入精度―脊椎手術経験の多寡は影響するか?―

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  • The accuracy of robot-assisted navigated placement of cervical and thoracolumbar percutaneous pedicle screw: Does surgeon's skill affect the accuracy of placement?

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抄録

<p>はじめに:脊椎手術支援ロボットは,ナビゲーションとロボットアームを連動させてX線透視なしで正確な位置に椎弓根スクリューを刺入することを支援するものである.今回脊椎ロボット支援下におけるPPSの刺入精度とそれに脊椎手術経験の多寡が影響するかを検証した.</p><p>対象と方法:対象はブレインラボ社製Cirqロボットアームシステムを用いてPPSを刺入した40例(男性21例,女性19例),手術時平均年齢は72.5歳である.頚椎は時岡らの方法に準じて小皮切での後外側筋間アプローチにて刺入した.</p><p>結果:刺入したPPSは合計264本(頚椎40本,胸椎40本,腰仙椎・骨盤184本)で17本(頚椎2/40本,胸椎6/40本,腰仙椎・骨盤9/184本)の逸脱を認め,逸脱率は6.4%であった.術者を脊椎外科指導医,脊椎外科経験年数3年未満の若手脊椎外科医,整形外科後期研修医の3群に分けると,刺入精度はそれぞれ,94.4%,92.7%,93.9%であり統計学的に有意差は認めなかった.</p><p>結語:ロボット支援下のPPS刺入法は脊椎手術経験の多寡に影響することなく安全かつ正確に刺入可能である.</p>

収録刊行物

  • Journal of Spine Research

    Journal of Spine Research 14 (8), 1109-1116, 2023-08-20

    一般社団法人 日本脊椎脊髄病学会

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