不完備情報のもとでの流通費用削減投資

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書誌事項

タイトル別名
  • Distributor’s Cost-reducing Investment under Incomplete Information
  • Trade-off between Double Marginalization and Incentives to Investment
  • 二重マージン回避と投資誘因の間のトレードオフとその解消

抄録

流通業者による費用削減投資が行われた後に,生産者が販売契約を提示する場合,二重マージンを回避するためにフランチャイズ料を徴収するのであれば,そのことを予想する流通業者は投資を行わない.本稿では,このような二重マージンの回避と投資誘因の提供との間のトレードオフについて検討する.主要な結論は,まず第1 に,削減前の限界流通費用が高くかつ投資効率が高い場合,フランチャイズ料を徴収可能であっても,生産者はそれを徴収しないということである.また,投資が行われた後にその費用が立証可能であれば,流通業者による投資に先立って適切な契約を結ぶことによって,生産者は流通部門を垂直的に統合したときと(近似的に)同等の利潤を得ることができる.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390860144703584896
  • DOI
    10.60258/jaae.8.0_29
  • ISSN
    27589161
    18829562
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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