2型糖尿病患者に対するサクビトリルバルサルタン投与が血糖値と体重に与えた影響:単施設後方視的検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Effect of Sacubitril Valsartan on Glycemic Control and Body Weight in Subjects With Type 2 Diabetes: A Single-center Retrospective Study
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説明
<p>サクビトリルバルサルタン(ARNI)が処方された通院中の2型糖尿病全症例に対し,HbA1cと体重の変化,HbA1c変化量に関連する背景因子を後方視的に検討した.傾向スコアマッチング法により背景が揃ったアンジオテンシンII受容体遮断薬継続群(ARB群)を対照として設定した.マッチング後,各群45例が解析対象となり,BMI 27.6±5.4 kg/m2,収縮期血圧149.1±17.9 mmHg,HbA1c 6.9±0.7 %であった.ARNI投与後,収縮期血圧,HbA1c,体重がARB群と比較し有意に低下し,DPP4阻害薬使用者は非使用者と比較しHbA1c低下が有意に大きかった.重回帰分析の結果,HbA1c前値高値例,体重減少例においてARNIによるHbA1c低下が顕著であった.ネプリライシン阻害によるGLP-1活性上昇やナトリウム利尿ペプチド増加が,血糖改善や体重減量の機序として推察された.</p>
収録刊行物
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- 糖尿病
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糖尿病 66 (8), 593-600, 2023-08-20
一般社団法人 日本糖尿病学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390860232914066560
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- ISSN
- 1881588X
- 0021437X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可