緊張型頭痛の病態と治療に関する私見
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- 北見 公一
- 脳神経外科・心療内科 北見クリニック
書誌事項
- タイトル別名
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- An Opinion about Pathogenesis and Treatments of Tension-type Headache
抄録
<p>緊張型頭痛(TTH)は,背景に上位頸神経・三叉神経伝導路(CTR)持続刺激という生物学的基本病態をもち,その上に個別の要素が加わり病像を形成している.CTR刺激はTTH診断基準を満たすすべての頭痛にみられる同一の生物学的背景であり,各個人の遺伝的体質,心理社会的背景や性格特性の違いなどにより臨床像が修飾されるが,CTR刺激それ自体が慢性頭痛に特有の性格特性をも生み出し,痛みの表出に影響を及ぼしてくると考えられる.睡眠障害や片頭痛体質の有無もTTH慢性化に影響を与える要因となっている.TTHの原因となる炎症仮説とそれに即した診断治療について私見を述べた.</p>
収録刊行物
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- 心身医学
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心身医学 63 (5), 436-444, 2023
一般社団法人 日本心身医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390860255282671744
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- ISSN
- 21895996
- 03850307
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可