マウス膝前十字靭帯の損傷後自己治癒過程における関節液動態とその性差の検討

  • 相澤 幸夏
    医療法人名圭会 白岡整形外科
  • 斉藤 陸
    埼玉県立大学大学院 保健医療福祉学研究科 医療法人社団苑田会 竹の塚脳神経リハビリテーション病院
  • 高畠 啓
    埼玉県立大学大学院 保健医療福祉学研究科 日本学術振興会特別研究員DC1 新越谷駅前えがわ整形外科クリニック
  • 宇佐美 優奈
    埼玉県立大学大学院 保健医療福祉学研究科
  • 榎本 沙彩
    埼玉県立大学大学院 保健医療福祉学研究科 えのもと整形外科クリニック
  • 国分 貴徳
    埼玉県立大学 保健医療福祉学部 理学療法学科

書誌事項

タイトル別名
  • マウス シツ ゼン ジュウジ ジンタイ ノ ソンショウ ゴ ジコ チユ カテイ ニ オケル カンセツエキ ドウタイ ト ソノ セイサ ノ ケントウ

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説明

<p>【目的】膝前十字靭帯(Anterior Cruciate Ligament:ACL)完全損傷後は自己治癒しないとされてきたが,我々は正常な関節運動を維持する保存療法によって自己治癒することを報告した。しかし,治癒過程におけるメカニズムや性差は未解明である。本研究では関節液に着目し,治癒反応の性差を明らかにすることを目的とした。【方法】雌雄マウスにて自己治癒モデルを作成し,4週間後にハイドロゲルを用いて関節液を採取,その後膝関節を採取し,組織学的解析および生化学的解析を行った。【結果】雌雄ともにACLの連続性が確認された一方で,コラーゲン線維配向に性差を認め,雄の方がACL長軸方向と平行な線維配向を有する傾向にあった。また,関節液中の治癒因子発現量は雌のみ高値を示した。【結論】雌雄とも保存療法により治癒傾向にあるが,治癒反応が異なるため各性に適したリハビリテーション法の確立が求められる。</p>

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