本邦の若年妊婦についての社会的背景および周産期予後の検討
書誌事項
- タイトル別名
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- The analysis of social background and perinatal prognosis of teen pregnancy in Japan
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抄録
<p> 【目的】10歳代の若年妊婦は,本邦では1%弱と稀であるが,ハイリスクの特定妊婦であり現状の把握が望まれる.【方法】国内文献を対象に系統的レビューを行った.18の報告から若年妊娠の1,510症例を集約し,社会的背景・健診の受診状況・周産期予後を検討した.【結果】未婚率は,初診時で82%,分娩時で36%であった.パートナーの有職率は70%で,生活保護家庭は21%であり,両親が離婚または片親の症例は43%であった.健診状況では,初診が中期以降の症例は16%,完全な飛び込み分娩/未受診妊婦は3.2%であった.喫煙率は29%と高く,クラミジア陽性率も13%と高値であった.周産期予後では,帝王切開率は11%,分娩週数は38.8週,出生体重は2,936gであり,20歳以上の群と有意差がなかったとする報告が多かった.【結論】若年妊婦の周産期予後は良好であったが,社会的基盤の脆弱性は顕著であった.</p>
収録刊行物
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- 日本周産期・新生児医学会雑誌
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日本周産期・新生児医学会雑誌 59 (2), 194-199, 2023
一般社団法人 日本周産期・新生児医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390860332468674688
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- ISSN
- 24354996
- 1348964X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可