東海・北陸支部の多様な調理法と家庭料理の伝承調査

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タイトル別名
  • Survey on various cooking methods and traditions of home cooking in the JSCS Tokai-Hokuriku Branch
  • <b>Characteristics of various cooking methods and traditions of home cooking in Nagano prefecture</b>
  • —長野県の多様な調理法と家庭料理の伝承の特徴—

抄録

<p>【目的】本研究は,特別研究「多様な調理法と家庭料理の伝承調査」の一部として急速に変化している調理器具や調理法,市販複合調味料等の利用など,大学生の家庭料理の現状を把握し,家庭料理の伝承のための方策を検討することを目的として行った。</p><p>【方法】インターネット(Web)調査により大学生を対象とし,2022年10月1日~2023年2月28日に行った。調査項目は,基本属性,調理機器・器具の使用経験,調理法,複合調味料の使用の有無,食生活などである。統計解析には,EZR 1.61(自治医科大学さいたま医療センター)を用い,有意水準は5%とした。</p><p>【結果】長野県では2校の学生233人に調査票を配布し142人から有効回答を得た(有効回答率60.9%)。女性が98.6%,年代は10歳~20歳代が96.5%を占め,自宅生は38.0%,専攻は栄養士養成課程・管理栄養士養成課程76.1%,教育が23.9%を占めた。調理頻度はほぼ毎日が66.9%,3~4回/週が16.9%,1~2回/週以下が16.2%であった。おもに家で作ると回答した割合が高い料理(90%以上)には,卵焼きとご飯(米飯),家で作る割合が低い料理(25%未満)には,煮豆,巻き寿司と赤飯が回答された。東海北陸支部の他の6県と比較すると,今住んでいる家で使っている使用割合が低い調理機器・器具が多かった。複合調味料の使用では,洋風だしの素,中華風だしの素,浅漬けの素の使用が比較的多く,すき焼きのたれの使用が少なかった。食生活の意識では,旬の食材を選ぶようにしている,我が家の味を伝承したい,食事が楽しみについて肯定的な回答が多かった。調理の情報源では,自分の調理経験とインターネットのレシピサイトおよびインターネットの調理動画の回答が多かった。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390860377325849856
  • DOI
    10.11402/ajscs.34.0_172
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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