東海・北陸支部の多様な調理法と家庭料理の伝承調査

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タイトル別名
  • Survey on various cooking methods and traditions of home cooking in the JSCS Tokai- Hokuriku Branch
  • Characteristics of various cooking methods and traditions of home cooking in Ishikawa prefecture
  • —石川県の多様な調理法と家庭料理の伝承の特徴—

抄録

<p>【目的】本研究は,特別研究「多様な調理法と家庭料理の伝承」として,急速に変化している調理器具や調理法,市販複合調味料等の利用など,石川県における家庭料理の現状を把握し,家庭料理の伝承のための方策を検討することを目的とした。</p><p> 【方法】インターネット調査で,大学生・短期大学生を対象とし,2022年10月1日~2023年2月28日に実施。調査項目は属性,調理器具の使用経験,調理状況,食生活の実態や意識,調理情報の入手方法等である。</p><p> 【結果】1)対象数は167名で有効回答数は157名(有効回答率94.0%),属性は,栄養士養成課程52.9%,社会科学等専攻47.1%で,男性14.6%,女性84.7%,自宅生が86.6%を占めていた。調理頻度では,ほぼ毎日する31.8%,週3~4回28.7%であるが,殆ど調理しないも10.8%みられた。2)現在の住居の加熱機器はガスコンロ45.9%に対し,IHコンロが59.2%で上回っていた。家での使用が多い器具は,フライパン96.2%,ピーラー96.8%,キッチンばさみ90.4%,卵焼器82.8%などで,蒸し器26.1%やすり鉢・すりこ木44.6%は低かった。3)主に家で調理する料理では卵焼き94.3%,ごはん91.1%,であり,家で作るよりも調理済み品や外食の多いものは巻きずしであり,いただきものも含めると,赤飯が上げられた。4)調理は楽しいが多い(肯定的回答79.6%)一方で,短時間でできるほうがよいも多かった(同86.6%)。5)調理情報の入手方法ではインターネットのレシピサイトが70.1%,同調理動画58.6%とネット情報への依存の高かった。以上より若年者への伝承の課題が示唆された。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390860377325860992
  • DOI
    10.11402/ajscs.34.0_170
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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