書誌事項
- タイトル別名
-
- Relationships between feed efficiency, growth and carcass traits in Japanese Black cattle
抄録
<p>現場後代検定における飼料利用性の検定方法の確立に資するため,肥育牛の飼料摂取量測定方法の効率化を検討し,余剰飼料摂取量(RFI)と経済形質の関連性を調査した.黒毛和種去勢および未経産牛各240頭の飼料摂取量から求めたRFIにより飼料利用性を評価した.RFIを算出する飼料や期間を調査した結果,肥育後期の濃厚飼料摂取量を基に肥育期全体のRFIが推定できた.また,RFIを4クラスに分類し,生産性との関連性を調査した結果,肥育期全体のTDN摂取日量はクラス1が4より12%少なかった.去勢牛におけるクラス1の平均RFIはTDNとして−0.921 kg/日を示し,クラス4より1.8 kg/日少なかった.発育や枝肉形質は,クラス1と4において同等であり,経済性は向上した.以上から,現場後代検定における飼料摂取量測定は省力化でき,経済形質に影響なく飼料摂取量を低減し,生産性向上に活用できることが示唆された.</p>
収録刊行物
-
- 日本畜産学会報
-
日本畜産学会報 94 (3), 283-293, 2023-08-25
公益社団法人 日本畜産学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390860387810172288
-
- ISSN
- 18808255
- 1346907X
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可