認定看護管理者の病院における看護管理実践の実態

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タイトル別名
  • Certified Nurse Administrators’ Nursing Management Practices in Hospitals: Content Analysis of Nurse Administrator Practice Reports Submitted for the Certification Renewal Exam
  • ―認定更新審査時の看護管理実践報告書の内容分析―

抄録

<p>本研究の目的は, 認定看護管理者(以下,CNA)の病院における看護管理実践の実態を明らかにすることである.2021年8月時点の認定看護管理者会会員850名のうち,認定更新審査時に提出した病院における看護管理実践報告書を保有する会員を対象にWeb調査を実施した.分析方法は,KH Coder 3を用い,報告書内の『実践経過・結果』について内容分析を行った.84の報告書を分析対象とし共起ネットワーク図を描画した結果,病院に在籍するCNAは,看護サービスの質を中心に捉え,業務改善を通した労働環境整備,外来-入院-退院における患者への一貫した支援,地域連携推進に取り組んでいた.次に,階層的クラスター分析により分類された14クラスターうち6クラスターは,CNAが取った実践方法を示し,CNAはプロジェクトチームを立ち上げる,調査結果に基づき課題を明確にする,計画を立て実践し評価する,看護師長を通して部署ごとの目標を設定して管理する,研修参加や会議の開催を通して説明し理解を得るという方法を取り入れていた.さらに対応分析の結果,更新を重ねた看護部長は,所属施設外にも視野を広げ,より能動的な管理実践を行っている傾向があった.このことは,マネジメント・プロセスに沿った看護管理実践を展開していることと,5年後の認定更新に向けた活動計画の立案が経験学習の質を高めていることが寄与していると考えられた.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390860454214570752
  • DOI
    10.19012/janap.27.1_218
  • ISSN
    21896852
    13470140
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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