異時性に食道病変が出現した好酸球性胃腸炎の1例

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  • A CASE OF EOSINOPHILIC GASTROENTERITIS WITH HETEROCHRONIC ESOPHAGEAL LESIONS

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抄録

<p>症例は42歳男性.2016年に心窩部痛にて近医受診し,EGDを施行され,胃前庭部・十二指腸球部に多発潰瘍性病変を指摘され紹介となった.当院初回のEGDでは,食道には異常を認めず,胃・十二指腸病変部の生検にて100/HPF以上の好酸球浸潤を認め,好酸球性胃腸炎と診断した.ステロイド内服で治療を開始し,改善が見られた後にボノプラザン内服を継続していたが,2021年のEGDで,下部食道に輪状溝・縦走溝を伴う血管透見の消失した粗造な粘膜領域を認めた.同部位の生検でも著明な好酸球浸潤を認め,好酸球性胃腸炎の食道病変と診断した.好酸球性胃腸炎は全消化管に起こり得るが,異時性に食道病変が顕在化した報告は稀であり報告する.</p>

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